約 478,648 件
https://w.atwiki.jp/indexorichara/pages/2349.html
【名前】此岸端渚(しがんばな みぎわ) 【性別】女 【所属】科学 【能力】拡大鏡眼(マグニファイアイズ) レベル2 【能力説明】 視力系の能力。能力発動中は眼球に虫眼鏡の機能が備わり、手元の物体を拡大して観察する事が出来る。 所謂人間虫眼鏡。「虫眼鏡を携帯すれば誰でも同じ事が出来る」とは言ってはいけない。 【概要】 唱和園高校三年生。風紀委員であり、唱和園支部の支部長を務める。 秩序ある学園生活を愛し、校内の風紀を徒に乱す噂話や都市伝説を厭悪する鉄壁の委員長タイプ。 都市伝説の正体はすべからく人間の犯行・トリック、そして超能力による現象に過ぎないというのが持論であり、そこにオカルティックな空想を挟んで面白可笑しく話の種にしようとする輩の思考が理解出来ないと常々ボヤいている。校内の見回りでも嬉々として噂話を囁いている生徒によく注意を飛ばしているが、一部の噂好きからは煙たがられているようだ。 そんな訳で都市伝説の着火装置たる役割の『新聞部』は不倶戴天の相手と見做しており、特に部長の七種臥鳶とは反りが合わないらしい。『新聞部』が都市伝説の『火種』を探すために行き過ぎた取材をしていないかと日頃から目を光らせている。 九九支部から転属してきた白帝学園の生徒である花詠妃睡には能力強度で多少のコンプレックスがあるものの、その実力を素直に認めた上で、 「自分達の学校は在校生たる自分達の手でなるべく取り締まりたい。それでも力及ばない時は、貴方の力を貸してほしい」と告げている。 花詠も支部員達の意思を酌み、その願いを尊重する事にしたようで、心強い仲間が後に控えているという心理的な余裕から支部員達にも活気が生まれている。 風紀委員としての能力は頭脳労働を重視しているらしく、自身の能力をフルに使って現場に残された痕跡を洗い出し、科学捜査によるオカルトの駆逐に精を出す。謙遜しているがベテランらしく格闘術でも優秀であり、訓練所で学んだ逮捕術やゴム弾による射撃の腕も精度が高く一対一ならスキルアウトにも遅れをとる事はない。 支部員達への指示はきつい口調も多々あるがいずれも的確であり、彼らの信頼は厚い。中でも特に自分を慕う後輩の女子には目を掛けており、厳しくも温かく接しその成長を見守っている。軽度の癇癪持ちかつ頭痛持ちであり本人もその事を自覚している。そんな自分を支えてくれる仲間達に恵まれた事を感謝しているが、言葉ではなく行動で示す不器用な所もある。 【特徴】 身長167センチで体格は細見。胸は後輩女子支部員の推定によるとCカップ、なお成長中との事。 腰下まで届く黒髪のストレートロング。凛とした顔立ちでへの字に結んだ口が印象的な女子生徒。 右目にモノクルを掛けている他、風紀委員の活動中は両手に白の長手袋を嵌めている。 【台詞】 「私は風紀委員唱和園支部支部長、此岸端渚よ。これより貴方たちを拘束する。手荒な真似はしたくないの、大人しくしていて頂戴」 「貴方がウチに来た理由? 訊かないわよ、そんなの。重要なのは、今貴方がここにいて、私達は仲間だって事。そうでしょ、花詠さん?」 「七種、臥鳶……ッ! また貴様ら『新聞部』の仕業だな。ゴシップごっこも大概にしなさい。何が『呪いの本』よ、大方精神系能力者の干渉って所でしょうよ」 「おいちょっと待て、お前が何故花詠さんのバストサイズを知っているんだ? それになんだその手の動きは! まさかお前、私以外にもあんな事をしてるんじゃないだろうな!?」 【SS使用条件】 なし
https://w.atwiki.jp/indexorichara/pages/1210.html
【名前】夜越 希望(よるごえ のぞみ) 【性別】女 【所属】科学 【能力】氷面滑走(アイススケーター)レベル3 自分の脚に触れたものを凍らせる能力。 空気中の水分や持参したペットボトルの水をもとに、靴の裏を凍らせてスケーティングしながら素早く相手に近づき 氷で強化した蹴りを繰り出すことを得意とする。能力の関係で蹴りそのものにも相手を凍らせる力がある。 対遠距離用の技として、ゴルフボールくらいの氷の塊を作り出して蹴り飛ばすこともできる。その氷球に触れたものを凍らせることも可能。 一度に作れる氷球の大きさは最大でサッカーボールくらいだが蹴り飛ばす時の効率がよくないため、あまり作らない。 自分の能力で作り出した氷に限り、固さや砕けるタイミング等の微調整がある程度は可能。 ただしそれ以外の部分、例えば手や頭に触れても触れたものを凍らせることはできない。 【概要】 都城上手と同じ高校の2年生。風紀委員181支部所属。 「子供は未来の希望!彼らを守り正しい道へ導いていくのが私たちの役目!」と豪語しており、風紀委員に入った理由もこれが大きい。 ある日どこからか他支部の実力者やエースと呼ばれる人物ほど、奉仕活動や住民への思いやりが疎かという噂を聞きつける。 彼女自身はエースではないのだが、それに反発するかのように巡回及び奉仕活動に力を入れ181支部および風紀委員のイメージアップに尽力している。 その成果もあり本人や支部全体の評価も上々だが、一方でちょっとお節介だという声も。(特に小さい子供に対して) 能力抜きの格闘術の腕は『師範』都城には及ばないものの確かな腕前で、能力を合わせた戦い方にも活かしている他 領域(ナワバリ)の一部の譲渡を迫った他支部の不良風紀委員を返り討ちにしたこともある。 容姿端麗・文武両道でおまけに住民に優しい風紀委員と、非の打ちどころがなさそうな人物に見えるが、ショ○コンの気があり それ絡みだと変態化してしまうのが欠点。そっち方面で逆にジャッジメントされちゃうかもしんないレベルで。 ボランティアとして置き去り(チャイルドエラー)の施設に遊びに行くこともあるが、上記の理由から他の支部員が付き添うことが多い。 現時点では大きな過ちは起こしていない模様……現時点では…… 後輩の山椒辛志を可愛がっており、ハァハァしている。 【特徴】 身長172cm、胸あたりまでの艶やかな黒髪をハーフアップにしている。 整った顔立ちだが上記の性癖絡みの場合、だらしない顔になることもある。胸はわりと大き目でグラマラスな体型。 学校時は普通に制服を着こなし、私服は他の武術の心得がある支部員の影響か動きやすい服装を好む。色は黒等の暗色系が多い。 常に能力で使用するためのペットボトルを備え付けたベルトをつけている。 【台詞】 基本は相手の年齢問わず敬語口調なのだが、どこか崩れることもしばしば。 「風紀委員です。おとなしくしてくだされば、危害は加えません」 「………完敗です。相変らずお見事な腕前ですね『師範』。私も精進せねばなりませんね」 「辛志きゅんは今日も可愛いのぅ………ハァハァ、ハァハァ、ハァハァ、ハァハァ、ハァハァ………」 「領域(ナワバリ)の一部を譲渡ですか?それは困りましたね………寝言は寝てから抜かせ。風紀委員もどきのクソガキ」 【SS使用条件】 死ななければいいのよ
https://w.atwiki.jp/indexorichara/pages/1743.html
【名前】静波束乃(シズナミタバノ) 【性別】女 【所属】科学 【能力】風力使い(エアロシューター)level0.無能力者 恐らくレベルが上がればこの能力が発揮できるだろう、という検査結果のデータ。 実際にはそよ風程度すら風向きを操れたことは微塵もない。 あくまで自分だけの現実とAIM拡散力場を計測したギリギリの結果。 【概要】 柵川中学校に通う三年生の女生徒。 風紀委員で、当校を管轄する。 特別部隊補助員の一人。 礼儀正しく品行方正な真面目、幼児相手だろうが敬語で~さん付け。 不思議ちゃんの気もあって時折周囲が困るような言動を放つ。 その逆に同年代の娘よりも発育が不充分なのを気にしている。 特に胸囲を気にしているのか、それを示唆されると「おっぱいがうんたらかんたら」と子供のように恥ずかしげもなくわんわん泣いて怒り出す。 本人は必死。 静波の特筆すべきは『常軌を逸した瞬間記憶力』。 生まれ持ってのもので、某大食いシスターには当然劣るが静波の場合は書物の完全記憶より他人の言ったこと・聞いたことや音・些細な動作・身なりなどを瞬間的に記憶する方面に優れている。 記憶力と相まって動体視力も高いので記憶に要する所要時間が極めて短い。 しかし視認が曖昧であると当然記憶に支障はある。 「高速連写映像(複数桁の数字が連続で出てくるアレ)」の記憶など、息をするように容易い。 最高記録では、六年前に目の前を通り過ぎて行った人間の服装や飛んできた缶ジュースの種類までも覚えている。 もちろん今までの風紀委員の活動記録なども頭に入れていて、《瞬間書庫(データバンク)》の異名を持つ。 むしろこちらが能力に思えてくる。 戦闘能力は風紀委員の中では低く完全にサポートに徹しているが、一応の護身術は同僚から教わっている。 しかし実戦には活かせたことがない。 後にも先にも瞬間記憶力しか役に立てないだろうことを気にしている。 自身を認めてくれた風紀委員の人々には日々感謝の念を募らす。 能力の有無・強度などの人的差別を一切嫌うが、前述の通り胸に関しては…… 大人っぽく振舞おうとブラックコーヒーに挑戦するが未だ慣れない。 休日はワンピース姿が多い。 【特徴】 身長150㎝、体重40㎏、胸囲75㎝ 艶のある腰まで伸びた黒髪を首の後ろで大きなリボンで束ねているのが特徴 眠たげに見える表情、睫毛の長いタレ目 小学生のような子供っぽさが抜けない雰囲気 柵川の制服に左腕には風紀委員の腕章 ゴム弾など、風紀委員用の道具を装備 【台詞】 ~のです、という口調が目立つ 「うふふー。悪い子にはコッツンコしちゃうのですよ。えいっ(ゴツッ」 「久しぶりですね。あれ、覚えていないのですか?4年前の9月13日、第6学区の路地裏で午後4時58分に小学生の私を誘拐しようとしたじゃないですかー。確か貴方は黒のジャケットに穴の空いたジーンズで青色のスニーカーの紐がほどけていて…こう言いましたよね?”にーに(笑)と風紀委員ごっこしない?”って、それで(以下略」 「たたた逮捕です!そのおっぱいは犯罪的ですから!主に私に被害を被ります!!」 「な、何なのですか”ガキんちょ”って!!そんなにおっぱいが好きならおっぱいに溺れてしまえば良いじゃないのですか!?」 「心配してくれてありがとうございます。ただ、ちょっと将来が不安になっただけですから」 【SS使用条件】 胸囲には執着を
https://w.atwiki.jp/indexorichara/pages/1702.html
復讐者《アヴェンジャー》。 それは『夜明けの晩』と仮の同盟を組み、勢力を伸ばしつつある新興のスキルアウトだ。 しかしその詳細は一切不明。どのような経緯で成り立ち、誰によって興され、何を目的として行動しているか、同盟を組んでいるはずの夜明けの晩すら知らされていないことのだった。 ただ『夜明けの晩』の者達は守ってくれるという保証のために盲目的に服従し、アヴェンジャーの正体を追求しようとしない。もしかしたら、恐れて出来ないだけなのかもしれないが。 そして、前回俺が侵入した際にアヴェンジャーから『夜明けの晩』へ、次の行動を促す旨の書かれた文章を発見した。 内容は以下のようだ。 親愛なる我が同志、『夜明けの晩』へ。 諸君らの活躍により、また一つ我らの復讐を遂げることが出来た。これは誠に喜ばしいことだ。 だが、これだけでは足りないのは諸君らもわかっていることだろう? 我らを見下し、こけ落とす下賎な生き物。能力者、、、つまり高慢な生き物は全て我らの復讐対象にある。この世界から一刻も早く、人間の皮をかぶった能力者《バケモノ》を根絶やしにするのだ。 そのために戦力の確保は重要となる。 よってあるスキルアウトとの同盟を円滑に進めるため諸君らにはある重要人物の確保を依頼したい。その人物とは…… 能力者を抑えこむ機器一つを手に入れたくらいでこの学園都市に住む能力者を根絶やしときたのだから、これはもはや傑作としか言えない。 無能力者を圧倒する超能力を得た能力者と、能力者を圧倒する機器を得た無能力者。それは力のベクトルが違うだけで、根本的には何一つ変わっていないのだ。 そして文章の後半の部分。 今現在の奴らの戦力は未知数であるが、更に自分たちの配下へと加えるべく新たなスキルアウトとの同盟を考えているようだ。 なぜ重要人物の確保が同盟を円滑に進める要因となり得るのか、それはこの文面からは読み取れない。 しかしその重要人物が同盟先のスキルアウトとの何らかの関係があれば、それはすなわち“人質”として成立するのではないか。 例えばの話、その重要人物が同盟先のスキルアウトの元リーダーだったりしたら、それは絶好の取引材料となるというわけだ。 そしてその重要人物としてあげられてる名は、頬好理乃《ほおずきりの》。 もちろん俺はこの人物がどういう者かは知らない。――けれど、この者の姓にだけは見覚えがあった。 「おはよう黒丹羽君! 早速なんだけど今日も特撮部手伝ってくれない?」 そう、同じクラスの頬好駆奈。その者と同じ姓なのだ。 ◇ ◇ ◇ 放課後、学校からバスで三〇分行ったところにある、映画を製作するための最小限のセットが揃ったスタジオに俺と風輪学園特撮部の面々は集合していた。俺に関しては無理矢理つれてこられたようなものだが、今はそんな細かいことはどうでもいい。 「じゃあみんな。今日は部長の私のコネで、風輪学園の六位にきて貰いました!」 おおー、というとってつけたかのようなざわめき。 そう、もうそんなことはどうでもいい。 「なんなんですか……これは」 全身をすっぽりと覆い隠す着ぐるみ。こちらからは窺えないがその外観は氷を模したオブジェクトで構成された角と尾、全身には霜柱のような細かい白い鱗がぴっしりと敷き詰められている。――……こんな異様な格好の方が今はつっこみどころなのだから。 「はうぅ~! 似合う似合う! 絶対零度を司る氷の怪獣、ヘル・ブリザード! 彼にとっては煮えたぎるマグマだろうが何だろうが一瞬にして凍り付かせることができるのだ! うんすごいかっこいい!!」 いつものテンションの四割増しで説明する頬好。いや、聞いているのは設定ではなく、なぜ俺まで一員として活動させているのかということだ。いつもなら舞台裏のセットの運搬の手伝いや能力による特集効果ぐらいで舞台に立つことなんてなかった。いや、したくもないし。 「いや~もともとこの部、人が少ないからさー。どうせ手伝ってくれるならこっちの方がありがたいんだよね」 「だったらお得意のCG技術とかでとかで怪獣は再現したらいいんじゃないですか」 「にゅふふ。わかってないな~黒丹羽君は。生の人間が表現する怪獣の迫力がどのようなものか。それは学園都市の技術とはいえど、一歩たりないんだよ。それに黒丹羽君は運動能力高そうだから殺陣にも期待できるしね」 「……はぁ」 もうこうなってしまえば後の祭りだろう。最初からここに協力なんてしなければよかったが、クラスメイトとしての馴染みもあるし、今のところの優等生というイメージを崩すわけにもいかなかったので仕方がない。 ◇ ◇ ◇ 「ふははははーー。絶対零度を司る氷の支配者ヘル・ブリザードだー。貴様等は一瞬にして我が氷のオブジェクトに変えてやる」 台本の言葉をただただ棒読みして。演技を進めていく。あっち側からは「くっ……強い!」だの「やったか?」だのいう熱演が返ってきて、こちらの演技の稚拙さが浮き彫りにされるのがなんともいえない辱めだ。 「カットカットカット!」 メガホンからひときわ大きな声を張り上げて頬好は演技を一時中断させる。そしてむっとした表情をこちらに向けると、 「みんなは休憩。黒丹羽君は話があるから表に」 そう促し、一人先に外へと出ていってしまう。この格好で外に出ろと言うのはあんまりではなかろうか、そう考えていると、「早く!」との催促。俺はなかばやけくそ気味で外へと出ていった。 「それで話とは?」 専用スタジオの外に設置されてる小さなベンチで怪物と少女が隣あって座っている。怪物は俺の方なのだが、端から見ればなかなかにシュールな組み合わせだろう。 「んむぅ~! この作品はある小学校の生徒達にお披露目するものなんだから、もっとしっかりやってよね。もっともっと、ヘルブリザードに感情移入して。台詞一言一言に魂を込めて」 「んな無茶な」 本当にこの女は無茶苦茶だ。今日初めて演技をするど素人に演技の質を求めるなど高望みすぎる。 「無茶じゃない。役と役者、その二つが同調《シンクロ》するとき演技という枠を越えた真に迫るなにかがあるよ!」 「はは……」 目を輝かし、拳を握りしめて熱弁する頬好だが、さすがにその熱さにはついていけない。そんな俺の心境すら察することなく、だからね、と頬好は言葉を続けて。 「とりあえず、ここで少し練習してみようか。」 「は?」 目つきが変わり『演技モード』に入った頬好はこちらを睨みつけて。 「くっ……お前は何者だ!?」 ……。 「くっ……お前は何者だ!?」 ……。 早くしろという無言の重圧がこの空間に蔓延る。 まさかここでも恥ずかしい演技をさせようとするとは、恐るべし風輪学園特殊撮影技術部長。よく他の部員もついていけたものだ。 それからは「お前は何者だ」と「絶対零度を司る氷の支配者、ヘル・ブリザードだ!」の掛け合いを何度も繰り返させられた。それはもう名を尋ねられたら思わずヘル・ブリザードと答えてしまいそうになるぐらいに。 「んふぅ~。よし、じゃ次は黒丹羽君みたいにすごい人にはヘルブリザードの苦しみがわからないだろうから、ヘルブリザードの設定がどんなかを教えてあげる」 疲れを知らないのか、頬好は更にキラキラとした瞳で鞄の中を漁り出す。そして今回の特撮に登場する人物の設定資料がぎっしりと詰め込まれてあるカバンの中から、ヘルブリザードについて書かれた一冊を取り出してきた。 開くと、そこにはびっしりと細かい字で埋め尽くされ、イラストまでも丁寧に描かれている。これ全て頬好がやっているというのだから驚きだ。 「ヘルブリザードはね、かつて仲間に裏切られ、それから二度と誰も信じないよう自分の心までを凍てつかせるの。そして時が経つにつれ、裏切り者ばかりの世界をひどく嫌悪し世界を破壊しようとするの」 へえ、と適当に相づちをうって話を聞く。 「そこに現れたのが太陽の戦士サンバーニング。彼との戦いを通してヘルブリザードの凍り付いた心はいつの間にか溶け、また世界を信じてみようと言う気になるの。そして二人は仲間になり、世界の恒久平和を目指し立ち上がるというわけ。どう? 感情移入できそう?」 全然。 というかそんな茶番が通用するのは小学生までだ。中学生ですら感動しない。 「いい話だなー。すごく共感できました。はい」 「んぬ~。なにそのあからさまな棒読みはーッ!! 感動したでしょ? だったらもっと熱くなれよぉぉぉぉ!」 変な方向にヒートアップして説得してくる頬好を落ち着かせるべく――かつ、アヴェンジャーが重要人物として狙っている頬好理乃との関係を探るべく――俺は別の話題を切り出す。 「そういえば、頬好さんには妹か姉がいるんですか?」 「なによ藪から棒に。まあ……お姉ちゃんならいるよ」 「そのお姉さんって、“理乃”って名前だったり?」 「そうだけど……なんで黒丹羽君がそんなこと知ってるの?」 これで頬好駆n奈好理乃の関係性は明らかになった。あとはその姉がスキルアウトと何らかの関わりを持っているかを聞ければいい。 「まあそこは置いておくとして、お姉さんは昔もしくは今もスキルアウトに身を置いてたりするんですかね?」 「え……」 頬好はそこで言葉を詰まらせる。もし姉がなにもスキルアウトに関係してないのなら、そんな質問はすぐにノーと答えられるであろう。それができずに言葉を濁すということは、俺の仮定はドンピシャだったということだ。 「ごめん。それは答えられない……」 「いいですよ。こちらこそ変なことを聞いてすいません」 そんな時、俺の携帯が鳴る。 ディスプレイに映しだされたのはあの子供の名だ。ネットを使って頬好理乃の情報を探せと命じていたが、なにかそれらしい情報は手には入ったのだろうか。 とりあえず頬好から離れて、怪獣スーツの上を脱ぐ。そしてやっとのことで電話にでると。 『もしもし? お兄ちゃん!?』 通話相手のことを全く気遣わない開口一番の大声が耳を貫いた。キーンという耳鳴りはしばらく続き、鼓膜が痛む。……だが、それについての文句は後回しにするとしよう。 「その様子だと、なんかあったらしいな」 声から察するにどうも穏やかではなく、まずはそちらの話を聞くのを優先した方が良いと考えたからだ。 『頬好理乃さんのブログから、彼女がどこの大学に通っているかわかったんだ。で、今その大学に来てるんだけど……どうも様子がおかしいんだよ』 「どうおかしいんだ?」 『大学の周辺でうろうろしてる見慣れない男がいるんだ。まるで僕と同じで理乃さんが下校するのを待ってるかのように』 「……そうか」 もし子供の言うとおり、その男たちも頬好理乃との接触を図っているとすれば、それはおそらく『夜明けの晩』だろう。 いつ行動を起こせという具体的な指示は出ていなかったが、こうも早急に動き始めるとはあっちもそれなりに必死と言うことか。 『あっ。理乃さんがでてきた!』 「その男はどうだ?」 『やっぱり理乃さんのあとをつけてる』 「人数は?」 『一人……いや、理乃さんを追う男からさらに数十メートル後方にオールバックの男もいる』 「二人か……やけに少ないな」 そう、少ない。 もし奴らが誘拐をもくろんでいるのだとしたら、その手順を潤滑に進めるため後5人はほしいところだ。それともあの子供の目には入ってないだけでどこか違う場所からつけているのだろうか。 『あ!!』 「どうした? つーか少しボリュームダウンしろ、あっちに気づかれるぞ」 『そんなことより、大変だよ。さっきのオールバックの男奴らの仲間じゃない!』 「仲間じゃない……? 何でそんなことがわかる?」 『だってあの男の袖に風紀委員の腕章が……!』 「なんだと?」 つまりこの件には『夜明けの晩』だけではなく風紀委員も関わっている。おそらくは頬好理乃がなんらかの形で自分が狙われてることを悟り、風紀委員に助けを依頼した、といったところか。 「わかった。じゃあお前も頬好の後を追え。位置は逐次こっちの携帯に」 簡潔にまとめ、俺は携帯を切る。 「……やっかいなことになったもんだよ。まったく」 溜息とともにそんな言葉が出たのは、荷物をまとめ劇場から飛び出している頃だった。 ◇ ◇ ◇ 路地裏と言えば不良達――ここ、学園都市で言えばスキルアウトの巣窟だ。あるところではレベルが上がるだの噂されてる怪しい薬の取引、またあるところでは能力者への報復の現場。ただのコンクリの建物が作り出す僅かな空間でもここでは闇、苦、血、マイナスをイメージさせるもののよりどころとなる。 「くそ!! こんなところにまで!?」 だが、普通の人間からは避けられるそんな場所にも自ら歩み寄る者はいる。 ある者はそれを『正義のヒーロー』と呼ぶ。ある者はそれを『偽善者』と呼ぶ。 ――そして、彼らは自分達のことをこう呼ぶ。 「風紀委員《ジャッジメント》、あなた達のような非エリートな人間にはこの一言で十分でしょう」 ギュン! 自称風紀委員の男から三つの塊が飛来する。それは風を纏い、風を斬り、突き進む石ころ。その尾部からはロケットのように空気が噴射され、通常では有り得ない速度での運動を可能にしていた。 「でっ! 足が――!?」 その石は風紀委員から逃げる不良の足に直撃し、見事に転倒させた。 「エリートの私から逃げられるとでも?」 圧倒的威圧感を放ちながら不良に歩み寄る風紀委員の少年、斑狐月は乱暴に不良の胸倉を掴んで自分の方へと引き寄せる。 「知っていることを全て話してもらおうか? エリートであるこの私に」 彼がこの不良を追う理由、それは先日一七六支部に相談しにきた女大生が発端だった。 『誰かに見られてる?』 『はい。気のせいかもしれないんですけど~……静かなときには足音も聞こえてきて……』 その女性から聞いたところ、ここ最近常に誰かの視線を感じるらしい。要するにストーカーされているかもしれないということだ。 そんな理由でで今日下校途中の少女を観察し、怪しい者がつけていないかどうかの確認をリーダーである加賀美が孤月に命じたのである。 「くそ! わかったよ……言えばいいんだろ言えば!」 「レベル0にしてはいい判断だ」 そして案の定、その女性を着けている者がいた。だからこうして取り押さえたというわけである。 孤月は本音を言えばこんな仕事は他の者に任せ、もっと大きな事件を任されたかった。エリートにはエリートの仕事を、凡人には凡人の仕事を。それが世の常識――と、いうよりかは彼にとっての常識なのだ。 まったく、適材適所という言葉を知らないのか、あのリーダーは。そう心の中で愚痴った所で孤月はただでさえ細い瞳を更に細め目の前の男を睨みつける。 「それで貴様らは何が目的であの女を着けていた?」 「はっ……そりゃあ」 孤月の問いに不気味なまでにあっさりと不良は口を開いた。その口はどこか怪しげで、にやつきを隠せないようにも窺える。 しかし孤月は黙ってそれを聞いた。このような人間が考えていることなどエリートの自分にはどうでもよい。たとえそこになにかしらの策があろうとそれに掛かるほどまぬけではないと自負しているからだ。 「あるスキルアウトからあの女を捕まえてきて欲しいって依頼されたんだよ。だから無理矢理にでも捕まえるため、機会を窺っていたという訳よ!」 「だが、エリートたる私の介入によりそれも阻止されたという訳か」 「いやぁ……それはどうかな?」 ニヤリと不良が笑う。 「もちろんあの女が風紀委員にチクるのは想定の内。だからその対策として俺が選ばれた」 「貴様が?」 「要するに俺はてめえらを出し抜くための時間稼ぎにしか過ぎねえんだよ! ……ほうら、お前が俺に構っている間にもうあの女は他の仲間に捕らえられているかもしんねえぞ!?」 「!!」 孤月はその言葉にぎょっとしたようで細い瞳が僅かに見開かれた。 「はは! 何だその鳩が豆鉄砲喰らったような面! 驚いて声も出ないか!」 「ああ――……確かに驚いてるよ」 孤月も口の端を少し釣り上げて笑う。まるで目下の者の浅知恵を嘲笑するかの如く辛辣な表情で。 「私が、単独で行動してると思い込んでいる愚かで惨めな貴様らにな」 ―――――― 同時刻、川原にもう一人の風紀委員一七六支部の少年、神谷稜が立っていた。手には細くも長い針が握られており、そこからは青白い光が包み込むように放出されている。 シンプルに表現すればそれは明るい光を放つ剣。そしてそれこそが神谷の能力、閃光真剣(ライトブレード)だ。 「なぁ……風紀委員の兄ちゃん……その女こっちに渡してくんないかなぁ? こっちも折角の依頼をフイにはできねぇんだよ」 その剣を向ける先、そこには数人の柄の悪い人間が立っている。そいつらが神谷の後ろにいる女性を追い掛けていた者達。要するに神谷にとっての敵だ。 「……断る」 神谷は自分の後ろの女性を庇いながら続けて。 「一人の女子を大勢で……てめぇら全員、務所にぶちこんでやる!!」 眼光は鋭く、口元は怒りに歪む。多勢に無勢であろうと風紀委員としてこの女性を守り通すという意志は変わらなかった。 「チッ! 殺れッ!!」 ふつふつと沸き上がる怒りに身を奮い立たたせ、スキルアウト達は女性に迫って来る。彼らの目的は飽くまで女の捕獲。風紀委員とことを起こすのは極力避けたいのか、神谷よりも女の方を優先させた。 「離れないでくださいよ……」 「はーい。お願いしますよ、風紀委員さん」 ならばこの女性を自分から離れさせるのは危険。完璧に守るには自らが盾となり近づいてくる男を蹴散らしたほうが安全だ。 「――はぁっ!」 稜は剣先を伸ばし、鞭のように振るった。革製のゴムと何ら変わりなくしなるプラズマは正確に男を捉え、戦闘不能に持ち込む。 「ぐあぁ!!」 たった一撃でバタバタと倒れる男達。致命傷とまではいかないが、それなりに本気で急所を狙った。なのでこの結果は当然ともいえる。 一人だけ残ったリーダー格の男に神谷は吐き捨てるように言い放った。 「どうした。これで終わりか」 「は、まさかっ!」 言うか早いか男が手にしたのは黒光りする拳銃。その銃口はまさに神谷に向けられ、いつでも鋼鉄の弾丸を放てるようになっていた。 分厚い指の皮をトリガーに食い込ませて男は脅しをかける。 「動くんじゃねえぞ……」 「断る」 「なら……――死ねよッ!」 ドン! と、曇った空に銃声が響き渡る。 男と神谷の距離は十メートルにも満たなかったので外すことはない。男は勝利を確信したように笑いこげる。 「は、ははは……これで邪魔者は死んだ。さあ早く女を取り押さえろ!」 「断る」 「!?」 その声は部下のものではない。 「寝てろッ!」 一瞬。男の視界は革製のローファーに覆われた。そして気がついた時には顔面に激痛が走り、そのまま地面に叩きつけられる。 霞む視界に映り込んだのは銃口と男の視線の向きから予測弾道を導き出し、そこを避けて一気に肉薄してきた神谷だった。 「遠距離から攻撃すんならしっかり当てろよ……」 閃光真剣を一振りして、胸ポケットに針をしまう。神谷は女性の方を振り返ると―― 「馬鹿が! お前がこの女を離れた隙ッ! これが狙いだったのさ!」 そこには気絶させたはずの男たち。しかもその男たちに囚われた女性の姿が。 「形勢逆転ってとこだな……さあこの女の命が惜しきゃあ動くなよ。追いかけんなよ」 神谷に蹴られた顔を抑えながらリーダ格の男もゆっくりと立ち上がる。そして頬好が人質だと言わんばかりに拳銃を突きつけた。 「くっ……この野郎」 神谷は動けない。閃光真剣を発動する際の基点となるとなる針を胸のポケットにしまってしまったため、気づかれないよう能力を発動し不意打ちすることができなくなってしまったのだ。多少の無茶をすれば基点なしでもどうにかなるかもしれないがその『どうにかなるかもしれない』という不確定事項の為に頬好の命をかけることは出来ない。 「おっと、お迎えが来たようだ。じゃあなクソ野郎」 男たちの背にある川に現れたのはどこからか盗んできたかもわからないボート。男たちはそれに素早く乗り込むとエンジンを再び起動した。 エンジンがけたたましい音を放つ中、それでも神谷は動けないままでいた。彼女のこめかみに当てられた拳銃が微動だにしないからだ。一瞬でも離れればその隙に閃光真剣を発動し、エンジンもろとも男の拳銃を破壊できるというのに、それすらも出来ないのは風紀委員として苦痛でしかない。 「ま、目撃情報は少ない方がいいし、テメエの剣はここまでは届かないだろうし、ここいらで死んでもらうぜ!」 岸から少し離れた所で男は拳銃を頬好から神谷に向け直す。 神谷の閃光真剣のリーチ内には動力部も拳銃も入ってる。神谷はその銃弾が放たれる前に針を胸ポケットから引き抜き、どちらも破壊しなくてはならない。 複雑なプロセスを踏んで、しかもピンポイントに標的を狙わなければならないのだ。それは銃弾が放たれるまでの僅かな時間で人間がなせることではなかった。 拳銃の引き金に再び男の指がかけられる。その時はまだ神谷は胸ポケットにてを当てているところだった―― バシュウウン!! 銃弾が放たれる音の代わりに聞こえてきたのは形容しがたい音。それもまた銃声だというのならそれはエネルギーの塊で作られた弾丸の、空を裂く音だった。 反射的に閉ざした瞳を開いてみると、男の持つ銃口の前を青白い閃光が通り過ぎていた。鮮やかな、それでいて荒々しい光の軌跡。それが完璧に消滅した時には銃口は熱でドロドロに溶け、もはや凶器としてはなんの役にもたたないガラクタと化していた。 「な? どこからッ……クソ、スピードを上げろ!」 リーダー格の男は困惑とともに、一瞬にして『逃げ』の方に思考を転換する。 さすがはスキルアウトのリーダーなだけあってここのところの判断は素早い。もしその判断が一秒でも遅れていたら、ギリギリのリーチで神谷の閃光真剣の餌食となっていたのだから。 「クソ……届かねえ」 神谷は歯噛みした瞬間、川に異変が生じる。 それは岸の方から男たちのボートを追うようにして氷が張っていくのだ。急速なスピードで、何らかの意思を持ったかのように。 「は? な、なんじゃこりゃあああ!!?」 遂にボートのスピードを上回り、氷はボートを固定するように辺りを包み込んだ。エンジンの空回りする音だけが虚しく響き渡る。 「さ、今ですよ。この氷を渡り、あいつらを捕えるチャンスです」 神谷の隣で声がした。 見れば、同い年くらいの少年が川の湯加減を確かめるように人差し指で触れている。――氷が発生している地点に。 「わかった。だが氷だと滑る可能性が……」 「人間が氷の上で滑るというのは、氷を踏んだ瞬間にその圧力によって表面上が少し溶け、摩擦が小さくなってしまうせいです。この氷は僕の能力で当分は液体に戻らないから大丈夫ですよ」 簡潔に説明し、少年はにこりと笑う。夕日に照らされ、金髪混じりの黒髪が少しだけ輝いていた。 それならば、と神谷は氷の上に立つ。少年の言った通り、全く滑るような感触はない。まるで木の板に乗っているかのようだ。 「さて、テメエら全員……今度こそ務所にぶち込んでやるぜ」 神谷は氷の上を駆け出した。男たちは何も出来ないまま、ただただ今の状況に困惑している。 まさか風紀委員に仲間が駆けつけてくるとは、あえて人気のないこの場所を選んで奇襲をかけたというのに、まるであの仲間は付けてたように正確にここに来た。 そんな『夜明けの晩』の者の内、一人の男はその協力者に目をやった。自分たちの計画を無残にもぶち壊した憎むべき存在に。 「――あっ!!」 その協力者には見覚えがあった。あの日、あの時、こっそりと自分たちの住処に侵入してきたあの少年だ。彼は風紀委員側のスパイでこの事を告げ口していたというのか。 しかしその少年の名前を叫ぼうとした時には神谷の一撃によって男の意識は飛んでいた。 ◇ ◇ ◇ 「さっきは助かった。けど風紀委員でもない奴が無理に事件には関わろうとするな」 感謝のつもりなのか忠告なのか、風紀委員の男は気絶したまま警備員に運ばれるスキルアウトを見送りながらをぶっきらぼうに言い放ってきた。正直感謝を求めていたわけでもないがその言い方だとこれからの人生で誤解を生みそうでこの男の行く末が危ぶまれる。 「そうですね。反省してます」 適当に返して周囲を窺うと、もう一人の風紀委員もやってきた。オールバックの男、これがあの子供が言っていた風紀委員ということか。 「それで神谷、これからどうする?」 「どうするって……何がだよ?」 「はぁ……貴様は本当に鈍感だな。このあと私たちは警備員に色々と話をしなくてはならないが、そうしたらこの女性を一人にしてしまう。さすがにこんなことがあった後に一人で帰れというのは酷な話だろう」 ヒソヒソと話しているがこちらにもかろうじて聞こえてくる。 要するにはどちらがあの女を寮まで送っていくかということだが、これはもしかしたら接触する絶好のチャンスではないだろうか。 「あの、でしたら僕が送っていきますよ。お二人は風紀委員の仕事がまた忙しいようですし」 俺の提案に二人の風紀委員は静まり返り、こいつは何を言ってるんだと言わんばかりの表情でこっちを見てきた。そして神谷と呼ばれる男が「あのなぁ……」と不満たっぷりに口を開いた時。 「じゃあ、頼もうかしら。彼も私を救ってくれた子だしね。信頼出来るわ」 意外にも頬好本人が承諾してくれた。 本人がそう言うのならば、と引き下がる風紀委員。彼らも疑っているわけではないので、そのことに関してはそこまで追求して来ないようだ。 「そういうことなら頼むぞ。えーと……」 神谷が最後まで言い終わる前に俺は頬好の手を引いてその場を去る。恐らくそのあとに続くのは、名を尋ねてくる言葉。 風紀委員の結びつきは馬鹿にはできない。これからの事を考えると、どんな小さな手がかりも残さない為に名を知られたくなかったのだ。 「名乗るほどの者でもないですよ。では、またいつか会いましょう」 遂に頬好本人と二人で話せる機会を得ることが出来た。 彼女が『アヴェンジャー』に狙われる“真の理由”、彼女と同盟先のスキルアウトとの関係性、それを聞き、少ない手がかりを補わなければならない。 これは半分の賭けだ。彼女が有益な情報を持っているかどうか。もしそれが無ければまた振り出しに戻ってしまう。 【おまけ】 「そういうことなら頼むぞ。えーと……」 『――お前は何者だ』 神谷の発言から、頬好妹に散々問われた言葉が連想され、それに対し俺は反射的にこう答えてしまった。 「絶対零度を司る氷の支配者――――……ヘル・ブリザードだ!」 ……。 …………。 ………………。 本当に凍てついたかのように俺も含めた周囲の者は硬直する。 そのあと風紀委員は「お、おう……」と歯切れの悪い返事を残して、俺と頬好を見送ってくれた。彼らに自分の名を知られずに済んだのはこれから事を起こすのには都合が良かった――が、内なる羞恥心を抑え殺すのに苦心したのは言うまでもない。 二度とあの女の指導は受けないようにしよう。絶対に。
https://w.atwiki.jp/indexorichara/pages/1620.html
【名前】家具澤 燈真(かぐさわ とうま) 【性別】男 【所属】科学 【能力】レベル0 【概要】 国鳥ヶ原学園中等部3年生。 どこかのツンツン頭の高校生と下の名前の読みは同じだが、彼とは全く似ても似つかないような人物。 勉強・運動・能力開発いずれにおいても成績がよろしくない、目立たない生徒。 クラスメイトに全て優れておりかつ風紀委員にも所属している人物(意片地春)がいることがさらに劣等感を強くしている。 (あくまでもクラス内だけでの範囲ではあるが) 意片のことは嫌っていると同時に、同級生とは思えないほど恐れており、全くと言っていいほど近づきもしない。 国鳥ヶ原生でありながら『国盗』に所属している。かつては『国盗』の被害者だった。 無能力者でその上国鳥ヶ原生の彼が『国盗』に入った理由は、上記の強い劣等感と国鳥ヶ原生の風紀委員に対する 信用をなくしたから、そして『国盗』に襲われないようにするため。 これらをネタにした黒桑百合碑達の口車に簡単に乗せられ、加入した。 『国盗』では国鳥ヶ原一般生徒および国鳥ヶ原生の風紀委員に対するスパイとされている。 ポジションは当然のごとく下っ端で、リーダーの十朱士粒や幹部からも「代わりなどいくらでもいる」という扱い。 彼と同じようなポジションの人間も何人かおり、その中では少しずつ友人関係を築いている。 黒桑からは「表向きは」必要とされている。 同じクラスの背江凪助とは、お互いの所属組織に関してはわかっていないが、 同じようなポジションで同じような臭いがするためか、妙に気が合う友人となっている。 【特徴】 身長161cm、坊主頭のヒラメ顔で虚弱な体型をしている。 服装は学校時は制服を普通に着ており、私服は案外派手。 【台詞】 「なんだろう。なぜか背江君といると落ち着くんだよなぁ」 「……チッ、また意片君のお師匠様自慢話が始まったよ。あの人らみたいな風紀委員も国鳥ヶ原の評判が悪い原因だってわかんないのかな」 「学校でも、『国盗』でも邪険にされてる俺だけど、黒桑さんだけは、俺みたいな何をやっても駄目な奴を必要としてくれた。それでいいんだ。それで……」 【SS使用条件】 特になし
https://w.atwiki.jp/indexorichara/pages/1375.html
【名前】粉踏 冬利 (こなぶみ とうり) 【性別】男 【所属】科学 【能力】粉末操作 (ストレンジパウダー) レベル4 【能力説明】 粉末状のものを操作する能力。 粉末状の物と判断されるのは直径0.3mm以下の凡その球体状の物。 粉末状の物体の数は関係ないが、重さは10kg以下であり、粉末によって量が変わる。 浮力、運動量、硬度、粘度などを操作する。磁力を操作する電撃使いのように、粉末は能力者の周りに浮遊する。 粉末の粘度を操作し相手の足に付着させ動けなくしたり投げた粉末をBB弾以上の速さで発射したり、 硬度を変換して刀状にすることも出来る。浮遊したままの粉末で壁を作ることが出来る。 また、上に乗って空中浮遊することもできる。 操る条件としては自らが触れた粉末に触れた粉末……と大体の粉末に触れば周りの粉末ごと操れる。 粉末の移動範囲は自分を中心に半径20m以内。 粉末は多ければ多いほど硬くなり、元々の硬度が高い粉末を集めれば弾丸をもはね返す高度となり、 硬度の低い物質でも壁が厚ければ貫通はしない程度にはなる。 【概要】 成瀬台高校1年。風紀委員一七〇支部、通称EOH所属。 風紀委員の鏡みたいな存在であり、中学1年のころからEOH推薦が行くだろうと言われていた。 風紀委員としてはとても優秀であり、スキルアウト検挙率1位を記録したこともある。 サポートしても優秀であり、オールマイティープレイヤー。 高校1年になった瞬間からEOHに推薦され、本人の承諾のもとEOHに配属された。 しかし、その輝かしい功績とは離れた性格をもっており、 精神的、肉体的に犯罪者を責めることに風紀委員としてのやりがいを感じている。 主に、相手を尋問、拷問まがいのことをすることで再犯を起こさせないようにしている。 こんなことをしていても、実際優秀であり彼が検挙した犯罪者は、再犯率がグンと低い。 そのため、推薦がきたり、周りからは風紀委員の鏡とされているが、 実際このやり方が正しくないと思っている風紀委員や警備員もいるが、 優秀さゆえに黙認せざるをえない状況になっている。 【特徴】 肩までの真っ白の髪に水色の目、170cm58kgの体。 能力に頼っている節があるので、喧嘩は強くない。 制服をきっちりきており、周りには真面目な印象を与える。 【台詞】 一人称は俺。敬語は使える。 「だめだろ?スキルアウトなんかやってちゃ?更正するんだな」 「実際、俺が検挙した犯罪者の再犯率は低い。このやり方は間違っちゃいない。」 「先輩、パトロールは俺がいってきます」 【SS使用条件】 自由に
https://w.atwiki.jp/indexorichara/pages/380.html
【名前】六花牡丹(むつのはな ぼたん) 【性別】女性 【所属】科学 【能力】氷雪核晶(クリスタルコア)レベル2 【説明】 自身を中心として直径25メートルの範囲内に氷晶核を生成、氷雪を形成する能力。 氷晶核は肉眼で視認出来ないほど微細だが、周囲の水分を過冷却・昇華させて取り込むことで一般的な氷雪の大きさにまで成長する。 核を生成するだけの能力であり、成長するのは核そのものによる自動的な効果。 【概要】 花盛学園高等部二年生。風紀委員で学級委員長。いいんちょ。北海道出身。 能力がおよそ戦闘向きでないため、支部で書類の整理や事件に関連する情報収集が主な仕事。 冗談があまり通じず、言葉をそのままの意味で捉えることが多々あり、人を疑うということを知らず嘘も鵜呑みにしてしまう性格のため、よく同級生や上級生にからかわれている。 礼儀正しく規律に厳しく秩序を重んじ、成績も常に上位に食い込むという、実に優等生らしい存在をしているが、これは「委員長たる自分は周りの見本とならなければならない」という一種の強迫観念(プレッシャー)から来るもので、プレッシャーから解放された普段の彼女はBL好きの腐女子である。 大勢の人前に出ると極度に緊張してしまい挙動不審・口下手になってしまうが、とある親友が近くにいれば彼女の精神干渉系統能力のお陰で平静を保っていられる。 【特徴】 年齢17歳。身長163cm。体重45kg。髪の色は黒で、前髪の先が水平一直線に切り揃えられており、 腰まで延びているポニーテールも先が水平に切り揃えられている。黒縁で横長長方形の眼鏡を掛けている。 腕に風紀委員の腕章を付けている。胸は標準。 【台詞】相手に関係なく常に敬語。一人の時は普通。 「風紀委員として、学級委員長として、貴女方の行いを見過ごす訳にはいきません!」 「えっ、そうなんですか!? 私としたことが全く知りませんでした……。なるほどなるほど、生卵には美肌効果があるのですね、メモメモっと」 「はぁ……。やっぱり『羞恥の蜜時』の男性キャラはみんな素敵だなぁ。私的には、神師道×小鳥遊が良いと思うけど、十文字×終夜と比べると同好の士は少ないんだろうなぁ、みんなもっと好きになれば良いのに……」 【SS使用条件】自由
https://w.atwiki.jp/drs01x/pages/160.html
胡 亞聞 ステータス(評価点数:Lv.700) キャラクター名:胡 亞聞 よみ:ふー やーうぇん 性別:女性 体型:普通 学年:中等部3年 部活:おそうじ部 委員:なし 武器:八極拳 初期ステータス攻撃力:15 防御力:6 体力:5 精神:4 FS(情け):0 移動力:2 アビリティ『武芸』 特殊能力『朱イ刃ノ嵐』(発動率:100%) 効果:攻撃力5一時上昇 範囲+対象:自分自身 時間:一瞬 効果:同マス通常攻撃 範囲+対象:同マス(敵全員) 時間:一瞬 非消費制約:敵味方無差別 消費制約:防御力5消費 詳細な説明 攻撃力を5上昇させて同マス全員に通常攻撃を行う。 アビリティの効果で2回攻撃になる。 能力原理 両腕を鞭剣状に変化させて振り回し、刃の嵐を巻き起こす。 剣生成にカルシウムとかを消費するので骨粗しょう症になり防御力を失う。 キャラクター説明 謎の中国人。同級生曰く、気がついたらクラスに紛れ込んでいたらしい。 左目を眼帯で閉ざしている。あだ名は「アモンちゃん」 エピソード おそうじ部とは風紀委員長直下の裏組織である。正式名を風紀委員会「密掃課」―――風紀委員長の勅命を受けて動く密掃課の構成員は、学内外に点在する不穏因子を速やかに「おそうじ」する。 亞聞は2年前の風紀委員長によって大陸から連れてこられた。かつては勅命の下で己の暗き衝動を満たしてきたが、穏健派の現委員長になってからは退屈な日々を送ってきた。故に、彼女はハルマゲドンを歓迎している。
https://w.atwiki.jp/boujyo/pages/28.html
山本彩香(やまもと あやか) 「私達は国家の番犬です。国益のため秩序を構築し、国益に都合の悪い秩序があれば…破壊します」 SS『Broom Sisters3+』より 防衛省情報本部特別分室(通称 内海分室)部員。二等陸尉 防女統合運用科を主席で卒業。防衛大学を経て発足直後の特別分室に配属された。 防女では風紀委員会(通称 憲兵)ナンバー2(憲兵副長)で、現憲兵隊長からは「生ける伝説」と言われている。風紀委員会で何らかの業績を残したものと思われる。 尚、両用科鬼日下教官(通称ズゴック)の話によると、在学中は「女帝」と呼ばれていたらしい 年齢は27歳(彼女に年齢の話は禁句) 情報本部では内海分室の副官(と言っても内海と2人しかいないが)として、つかみどころのない上司の世話をやいている 私生活には謎が多い 「骨抜き」と呼ばれる関節技(関節を折り、解放骨折させる荒技)を遣う
https://w.atwiki.jp/snsn_boys/pages/43.html
久遠 加乃子(くどうかのこ) すんすん学園2年。風紀委員会。テニス部所属。身長157cm。 見た目は清楚なお嬢様だが中身は(禁則事項です)。 たぶん校内の冴えない男子たちにとって聖母と崇められている。 鞄にミニーちゃんがついている。 スカート丈はひざ上15cm、リボンタイもカーディガンも学校指定のものを着用している。 乳は銀河の夢級。 遅刻したときに何度か龍と一緒になったことから仲良くなった。 また、風紀委員の活動が龍とペアになったときは大抵勝手に帰宅して家で一緒にモンハンをやってサボっている。